世界的に環境保全への意識が高まる中、国連環境計画(UNEP)による水俣条約(2013年)、及び国内における「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」(2015年)の制定などを通じて、水銀から人の健康と環境を守る取り組みが行われています。
日本の電池業界では、これまで乾電池の水銀ゼロ化(1992年)、水銀電池の生産・販売中止(1996年)等によって環境負荷の軽減に努めてきました。ボタン電池に関しては性能面・品質面の理由からごく微量の水銀が使用されていましたが、これについても2020年に全面無水銀化を達成しました。
一般社団法人電池工業会(BAJ)は2009年から、水銀の適正処理を目的として使用済みとなったボタン電池の回収処理事業(自主取り組み)を行っています。市場から排出される古いボタン電池にはまだ水銀入りのものがあると考えられることから、現在もこの事業を実施しています。
※
「
ボタン電池の適正分別・排出の確保のための表示等情報提供に関するガイドライン(第3版)
」を掲載しました。
●
BAJが「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第15条の4の3第1項に基づく産業廃棄物の広域認定(環境大臣の認可)を取得して行う自主取り組みです。
●
回収協力店(登録が必要です)に回収缶を配布し、そこに貯まった使用済みボタン電池を引き取り、水銀の適正処理をいたします。
●
本事業にかかる費用はBAJの下記会社が負担いたします。
ボタン電池回収処理事業推進会社(2023年4月現在)
FDK株式会社/株式会社エントリージャパン/セイコーインスツル株式会社/ソニー株式会社/
東芝電池株式会社/株式会社ネクセル/パナソニックホールディングス株式会社/
ファルタ・マイクロバッテリー・ジャパン株式会社/マクセル株式会社/
株式会社三菱電機ライフネットワーク/株式会社村田製作所
●
回収対象電池
・・・酸化銀電池(型式記号SR)、空気電池(同PR)、アルカリボタン電池(同LR)のボタン形電池で、上記の回収処理事業推進会社が製造または販売するブランドの商品に限ります。
※水銀の有無の判別が難しいため、無水銀のものであっても回収します。
●
回収対象電池とブランドは以下のとおりです。これ以外は缶にお入れいただけませんのでご注意ください。
回収対象電池:
酸化銀電池(型式記号SR)、空気電池(同PR)、アルカリボタン電池(同LR)のボタン形電池
※
リチウムコイン電池(型式記号CRおよびBR)は、水銀を含んでいないため回収の対象外です。お客様には、お住まいの自治体の指示に従って廃棄いただくようご案内するか、もしくはお店で引き取られた場合は、産業廃棄物として各店で処分をお願いします。
※
ボタン電池回収缶の投入口に入らない電池は対象外です。
対象ブランド:
電池関連
FUJITSU/FDK/SANYO/SONY/TOSHIBA/P
anasonic
/
maxell
/MITSUBISHI/HITACHI/SEIZAIKEN/SPRON/muRata
時計関連
SEIKO/CITIZEN
補聴器関連
powerone
/NJH/リオネット/WIDEX/CORTITON/RIKEN/
oticon
/PHONAK/
bernafon
/DURACELL/SIEMENS/signia/STARKEY/NEXcell/ultima/Rayovac/ReSound
●
回収協力店に設置されたボタン電池回収缶に、使用済みボタン電池を入れてください。
お入れいただく際には、お店の方に一声かけてください。
なお、安全のため、電池1個ずつ図のようにセロハンテープでの絶縁をお願いいたします。
※ボタン電池はセロハンテープで絶縁してください。
※投入口に入らない電池は対象外です。
●
回収缶にお入れいただいたボタン電池は、最終的に中間処理業者の施設に送り、水銀、鉄、亜鉛化合物等として全てリサイクルします。 廃棄処分、あるいは埋め立ては発生しません。
Copyright© 一般社団法人 電池工業会 / 無断での使用、改ざん、転載、転写およびリンクを禁止します。